にんにく卵黄メーカー直販の
サン・プロジェクトが運営する
通販&健康情報サイト
WEB MAGAZINE 健康ライフ

  1.  >
  2.  >

WEB MAGAZINE 健康ライフ

Vol.056 / 若くても危険なくも膜下出血
先日、巨人の木村拓也コーチが、37歳という若さでなくなりました。原因は、くも膜下出血です。くも膜下出血は脳卒中のひとつですが、脳卒中は高血圧の持病のある人や高齢者がかかる病気と決めつけていませんか? くも膜下出血は、脳卒中の中でも比較的若い人や持病のない人もかかりやすく、発症すれば約3〜4割が死に至るという恐ろしい病気です。まだ若いからと油断していると、命取りになりかねないのです。

脳卒中には、腫瘍によるものや一過性の脳の循環障害などさまざまなものがありますが、一番多いのは、脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血の3つです。脳梗塞は、脳内の血管が何らかの理由で詰まって組織が破壊される疾患ですが、脳内出血やくも膜下出血は「出血性脳卒中」と言われ、脳の内外の血管が損傷して出血することで起こります。

脳内出血が脳の内部の血管が破れているのに対し、くも膜下出血は脳の外の出血です。脳を保護する脳膜は三層構造になっていて、その真ん中にあるのが「くも膜」です。これと、一番内側にある「軟膜」の間には脳髄液で満たされ、また、たくさんの太い動脈が通っています。この動脈が破れると、脳髄液と血液が混じって脳を圧迫し、激しい頭痛が起こります。これがくも膜下出血です。

くも膜下出血では、脳卒中の初期症状でよく言われる痺れや麻痺、ろれつが回らない、言葉が出ないなどの症状は、あまり起こりません。バットで殴られたような激しい頭痛に始まり、吐き気や嘔吐が起こります。激しい頭痛が突然始まったら要注意です。しかし、出血量が少なければ軽い頭痛で始まることもあり、時として二日酔いや偏頭痛、風邪、高血圧などに間違われる場合もあります。この場合、頭痛とともに、片目の瞳孔が開いたり、物が二重に見えたりすることもあるようです。
単なる頭痛とくも膜下出血を見分けるポイントは、「頭痛が突然始まったかどうか」です。仮に、それまで風邪で頭痛があったとしても、突然ガーン!という強い頭痛に変わったなら、くも膜下出血を疑ったほうがよいでしょう。

くも膜下出血は、生活習慣病などの持病のない人にも突然襲い掛かります。かの木村コーチも、前日までは、体調にはまったく何も問題なかったとのこと。元スポーツ選手ですから食べ物などの健康管理には気を配っていたでしょうし、運動ももちろんしていたわけです。年齢的にも、30代の若さです。まさか、という思いがあったに違いありません。が、くも膜下出血の発症年齢のピークは、4〜50代と比較的若く、早ければ10代で発症する場合もあります。怪我による「外傷性くも膜下出血」には、年齢は関係ないようです。性別では、女性のほうが男性より多く、男性の約2倍の発症率と言われています。

ただし、生活習慣病の予防は、やはりくも膜下出血の予防にもつながります。多くのくも膜下出血は、脳の動脈瘤の破裂によって起こります。これは生活習慣や遺伝的な体質によるものが大きいため、血圧のコントロールをして、動脈瘤を作りにくく、また、できても破裂しにくくすることが大切です。具体的には、「お酒は控えめに」「禁煙」「適度な運動」「ストレス発散」などですが、これらはどの病気にも言えることですね。

くも膜下出血を発症した人のうち、社会復帰できるほどに回復するのは、たったの3〜4割と言われています。それ以外の人は、すぐに、または処置後しばらくして亡くなるか、ひとりでは生活できないような重い障害を残しています。
くも膜下出血の元になる動脈瘤は、普通の健康診断では発見できません。働き盛りの人に突然襲い掛かる不幸を防ぐには、日頃から脳ドックを受けるなどして、動脈瘤の早期発見や予防を意識しておきましょう。
「まだ若いから」「会社の健康診断で何の問題もないから」といっても、油断は大敵ですよ。
会員登録された方はこちらから
会員様ログイン
▲ ページTOPへ