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Vol.094 / トラウマを乗り越えるために
人は通常、心に強い衝撃を受けたり傷ついたりしても、自然に回復する力を持っています。
しかし、あまりにも受け入れがたいショックな体験や恐ろしい出来事に遭遇すると、心に大きなダメージを受け、傷を残してしまうことがあります。その傷が「トラウマ(trauma 精神的外傷)です。
東日本大震災のような自然災害や、事故・事件・いじめ・虐待などを自身が体験するばかりでなく、それを目撃した人(テレビなどの映像を含む)も受ける場合があります。

あまりにも怖い体験をした後に不安な心のままでいると、心はそのときの映像を流し続けます。その体験が恐ろしい出来事であればあるほど不安は強まり、防衛本能が「命に関わることだから忘れてはいけない」というメッセージを送るようになります。そうすると、忘れたいと思うのに忘れられず、繰り返しフラッシュバックを起こしたり、眠れなくなったりするのです。
それによってますます神経は過敏になり、イライラし、日常生活が落ち着かなくなります。

そんなつらい気持ちを話しても、周囲の多くの人に「忘れるように」と言われるでしょう。本人も忘れたいのに、忘れることができなくて苦しんでいるのです。そうして、「忘れたのに忘れられない自分」を次第に責めるようになります。思い出すたびに自分を責め続けるので、その体験はますます鮮やかに心に刻み込まれていくのです。

トラウマになるような出来事を体験したら、体験する前の自分に戻ろうと思わないほうがいいでしょう。過去はやり直すことも変えることもできません。その体験を消し去ることもできません。なぜこのようなことになったのか、なぜ忘れられないのかを問い続けるよりも、この体験がいつか何かの役に立つことを信じ、新しい自分を育んでいこうという考えを持つようにすることが大切です。

つらい体験を繰り返し思い出してしまうのは、心が弱いからではけっしてありません。その体験がその人にとって、それだけ重く苦しい出来事だったということなのです。まずはそのことを自身も周囲も受け入れましょう。
そして、思い出してしまったら、「つらかったね」「怖かったよね」「苦しかったね」と、その感情ごと自分を認めてあげましょう。逃げるのではなく、しっかりと向き合ってください。怖くなっても、涙を流してもいいのです。そのくらいつらいことだったのですから。

トラウマを解消するには、信頼できる人に話をすることも有効です。その場合、自分をきちんと認めて受け入れてくれる人に話すようにしましょう。
周囲の人は、本人が口を開かない限り、無理に聞き出そうとはしないでください。話してみようと思うのを待ちましょう。そして、話し始めたら「辛かったね」「怖かったね」などと共感してあげてください。「忘れなさい」などと言うのは逆効果です。

不安感が落ち着いているときや、人に話すこともできずに悶々としてしまうときには、自分に合った趣味を持ったり、服装や髪型を変えてみたり、散歩をしてみるのもいいでしょう。よく寝て、笑って、おしゃべりして…という日常のたわいない楽しみが、エネルギーを蓄えてくれます。また、周囲に不安症状を抱える人がいたら、散歩や外食に誘ったり、一緒に体を動かしたりしてみましょう。

辛く恐ろしい記憶は消すことはできませんが、乗り越えることはできます。過去と未来は違うのだということ、そしてたくましく生きていく自分自身を信じていれば、あの時は大変だったけど…と笑って言える日がきっとやってきます。
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