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Vol.072 / 料理で脳は活性化するって本当?
最近、脳トレのゲームやテレビ番組など、脳を鍛えることに注目が集まっています。高齢者の方なら認知症予防、子供や若い世代なら能力アップを期待してのことでしょうが、主婦(夫)の方なら誰でも日頃から行っている脳トレが、「料理をすること」なのだそう。調理をすることで脳が鍛えられることは、なんと!科学的に証明されているのです。

調理による脳の活性化を証明したのは、『脳を鍛える大人の音読ドリル』などで知られる脳研究の第一人者、東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授。川島教授は、大阪ガス(株)との共同研究により、光トポグラフィを用いて、調理中の脳活動の計測実験を実施。その結果、調理中には脳の前頭連合野が活性化することをつきとめたということです。

脳の前頭連合野というのは、感情や思考を司るところといわれています。感情のコントロールをして人とのコミュニケーションを円滑にしたり、論理的なものの考え方をして理性的に振舞ったりするのに重要な場所であり、人間らしさを作り上げるところといっていいでしょう。病気や事故などによって前頭連合野に障害を負うと、それまで温厚だった人が、人変わりしたように感情がむき出しになったりするといわれています。また、この部分を切除した料理上手な女性が、切除後にまったく料理ができなくなってしまったという話もあります。

調理をする過程には、「メニューを考える」「材料をそろえる」「洗う」「切る」「煮る・焼く・炒めるなど」「盛り付け」などさまざまな工程があります。また、2品3品と同時に作ることで、工程はさらに複雑になり、手順も違ってきます。こういった一連の作業の中で脳は常に動き続け、活性化しているのです。その作業が複雑であるほど、また難しいほど脳をしっかり働かせることになります。「皮むき器を使って皮をむく」「ハンバーグをこねる」などの単純作業や楽な作業、ちょっと楽しい作業では、脳はあまり活性化しないということもわかったそうです。

男性と比べて女性は認知症になりにくいといわれていますが、多くの女性が毎日調理をしているからかもしれません。逆に、「お嫁さんが料理をしてくれるようになった」面倒だからお惣菜で済ませることが多くなった」などと調理をしなくなった女性に、認知症の発生確率は増えるといわれています。料理を作るということは、それだけ脳の活性化に役立っているのですね。

そのうえ、料理には「相手を喜ばせる」「達成感がある」「おいしいものが食べられる」というご褒美がついてきます。人は、誰かの役に立ちたい、誰かに喜んでほしいと無意識に思っているものであり、そのことに対して努力しているときに脳が最大に活性化するという脳科学者もいるそうです。おいしくできたときの達成感はなんともいえないものがありますし、おいしいものを食べると幸福感に満たされます。このとき、脳内物質のドーパミンやセロトニンが充分放出され、やる気が出たり満たされた気持ちになるのでしょう。それもまた、次もがんばろうという動機づけにつながり、さらに脳は活性化されるのだと思うのです。

子供においても、料理における脳の活性化は期待されています。もうずいぶん前から「キレる子供」が問題視されてきましたが、これも前頭連合野の未発達が示唆されているところです。料理を親と一緒に作ることで、親子のふれあいやコミュニケーションが取れることはもちろんのこと、前頭連合野の発育を促し、キレにくい落ち着いた子供に育つと考えられます。それだけではありません。論理的思考は数学や理科にはなくてはならないものなので、ここが育つということは理系に強い子供になるのでは?と考えるのは、飛躍しすぎでしょうか?

いずれにしても、料理というものは、家計との兼ね合いを考える計算力・材料でメニューや手順を考える情報統合力・判断力などさまざまな能力を駆使して行う複雑な作業です。昔は「男子厨房に入らず」などといわれましたが、脳を鍛えたいなら、老若男女問わずどんどん厨房に入るべきでしょう。
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