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Vol.060 / あなたの睡眠 大丈夫
「眠れないときはお医者さんへ」そんなCMをよく見かけるようになりました。生活習慣病と睡眠には密接な関係があることが、最近の研究からわかってきています。日本人の平均睡眠時間は30年前と比べて30分短くなっており、約1/3の人は6時間未満という結果も。5人に1人は睡眠不足のために疲れが取れていないといわれているそうです。これでは、生活習慣病の増加にも拍車がかかってしまいそうですね。

なぜそれらが引き起こされるのか、明確な理由はわかっていないのですが、睡眠時間が少ないほど肥満傾向になりやすいことがデータで示されています。睡眠時間が5時間未満の人は、BMI(体重指数) 25以上の人が、5時間以上眠っている人に比べて1.25倍に上ることがわかっています。また逆に、肥満は不眠を誘発しやすく、BMI25以上の人が短時間睡眠を発症する確立は、25以下の人に比べると1.18倍になるそうです。
肥満は生活習慣病の重要な因子ですから、これだけ見ても、睡眠時間の少なさが生活習慣病を誘発していることがわかりますね。

だからといって、たくさん眠ればいいというものでもなさそうです。糖尿病や高血圧の人の睡眠時間を調べたところ、一番少ないのが7.5〜8時間睡眠の人でした。それ以上でもそれ以下でも、これらの危険因子は上がっています。糖尿病では9時間以上眠る人の発症の割合が最も多いのに対し、高血圧は6時間未満しか寝ない人の発症割合が多くなっています。心筋梗塞などの虚血性心疾患を起こす割合は、8〜9時間睡眠の人が最も少なく、9時間以上寝る人と6時間未満の人がほぼ同じ割合となっていました。

適切な睡眠が取れていないと、心にも影響を及ぼします。うつ病患者の睡眠時間を調べたところ、6時間未満の患者が最も多くなっており、一番少ないのが、やはり7〜8時間眠っている人です。うつ病といえば、すぐに思い当たるのが不眠ですが、実は過眠(寝すぎる)の症状もあります。10時間以上になると、またグラフが跳ね上がります。ただし、うつ病の場合、睡眠とは両方向の相関性があり、睡眠障害が改善すれば、病状が改善しやすいことがわかっています。心療内科に行くほどでもないけどユウウツな気分を抱えている、という方は、睡眠を見直してみてはいかがでしょう? ぐっすり眠れるようになれば、気分も改善するかもしれません。逆を言えば、「眠れない」「眠りすぎて困る」という人は、早めに医療機関に相談して睡眠の改善を図ることで、うつ病の発症を防ぐことができるかもしれません。

そもそも、人をはじめとする多くの動物は、なぜ眠るのでしょうか。明確な答えは、現代科学をもってしても見つかっていないそうです。睡眠は、一般的には脳や身体の休息を促すといわれていますが、逆に睡眠が取れないと、集中力や注意力の低下、イライラなどの情緒不安定、皮膚の老化、免疫力の低下などの症状を引き起こしてしまいます。その結果、恐ろしい事故を引き起こしてしまうこともあります。1986年に起こったチェルノブイリ原発事故や、スペースシャトルチャレンジャー号爆発事故などは、作業スタッフの重度の睡眠不足によるものだそうです。適切な睡眠がいかに大切か、わかりますね。

とはいえ、忙しすぎる現代人は、理想的な睡眠をとりにくいのも事実です。昼休みに15分程度、いすに座ったまま腕枕をして軽く仮眠をとる方法が勧められています。夜に1時間多く寝るよりも効果的だそうです。休みの日に寝ダメをするのもいいですが、その場合は夜12時前に寝て、翌日の朝10時には起きましょう。違う時間に眠ったり、多く眠りすぎたりすると、逆効果になります。
また、睡眠不足でお疲れ気味の方は、食べた糖質や脂質をエネルギーに変えるビタミンB1やB2をしっかり摂ることもお忘れなく。B2は肌荒れにも有効です。免疫力を高めたい、ストレスが多いなどの場合は、ビタミンCも一緒に摂るといいですね。
暑いとますます寝苦しくなりますので、夏バテ防止も含めて、これらの対処を考えましょう。
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