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Vol.014 / 原因?
肥満の原因というとエネルギーの取り込み量と消費量のバランスにあると言えます。しかし実際はそんな単純な事ではなく、極めて複雑なメカニズムが絡み合って成り立っていて、それがダイエットの難しさに繋がっています。

単一の原因で肥満が成り立っていない事は、単純に生活改善や栄養のバランスを取っただけで克服できない事に表れていますが、肥満に繋がる複雑な要因の一つを解き明かすかもしれない新たな研究結果が発表されていました。

アデノウィルス36(Ad−36)は、呼吸器や眼に感染症を引き起こすウィルスとして知られていますが、さまざまな細胞の元となる幹細胞に働きかけて、脂肪細胞への発達を促す事が新たに発見されています。

過去の研究においてやせた人と比べて肥満の人には、Ad−36の感染が広く見られる事が示されていました。今回の研究ではさらに一歩踏み込み、成人の幹細胞を採取してそのうちの半分をAd−36に感染させ、残り半分はそのまま1週間培養を行っています。

Ad−36に感染した細胞の多くは、脂肪細胞の元でもある前脂肪細胞に変化していたのに対し、感染していない細胞には前脂肪細胞に変化したものは見られませんでした。細胞に投与したウィルスが多いほど脂肪の成長も大きく、男女の細胞に差は見られなかったと言います。

また、ウィルスに感染して変化した前脂肪細胞は通常よりも早い速度で脂肪を集め、より大きな脂肪細胞になる事が明らかにされ、Ad−36のどの遺伝子が脂肪の成長促進に関与するのかも判ったと言います。

ウィルス感染が原因であるのならワクチンや抗ウィルス剤で治療する事が可能と考えられます。Ad−36が肥満を引き起こす詳細なメカニズムは、今後の研究課題となるそうですが、ウィルスに感染して影響が及び続ける期間についても謎とされ、単純に肥満治療へと繋げる事は難しい感じがします。それでも複合的な要因の一つを治療できるかもしれない事は、肥満の克服という難しい課題の解決への一歩となるのかもしれません。
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